2011年11月14日月曜日

8ヵ月経って

こんにちわ、広報部の津川です。

HARUが新しい形で動き始め、
それに合わせて、広報の形も少しずつ変えていこうと思っています。

正直な話、
これまではいろんなものが恐く、多くを守るために「逃げ」をとってきました。
未曾有の震災、全てが未体験の活動ということで、何が起こるか予測ができず、
また、ボランティアの性質上、それが大きな問題に発展してしまう恐れがありました。
実際、これまでに様々な失敗や挫折を経験しました。

それに、発信することに対する躊躇いもありました。
胸を張って言えるような、意味のあることが自分達にできているのか、と。
「自己満足」という言葉は、様々な場面で耳にすることになりました。

震災直後から、まずは行動を優先してきた私達ですが、このたび組織運営を見直す機会を設け、
依然行き届かないところはありますが、多方面をフォローする準備を進めています。
そしてこれからは、より本音で様々な課題と向き合う必要があると、感じました。
このブログでも、今後はなるべくありのままをお伝えできたらいいな、と思っています。


これまでの活動を通して、
人のために行動するというのが、難しいことであると、改めて感じました。
まず、人が何を欲しているのか真に理解する必要があり、
それは顕在化していない部分も多く、時には言葉と裏腹だったりします。

そして、理解したとしても、
それが自分達にできるのかという、冷静で客観的な見定めが必要です。
強い使命感や責任感のために自己管理が疎かになり、
無理をしてしまえば周りにも迷惑がかかってしまいます。

もう一つ、理解し、行動できたとしても、
それが本当にその人のためになるのか、という疑問もあります。
極端な話、悩み苦しんだあげく、
その人は現状を打破する力を、精神を、アイデアを手に入れるかもしれません。
ここで(一生をケアするわけではない私達が)手を差し伸べたら、
その機会を奪ってしまうのではないか、と。

しかし、そんなことを考えてしまうと、
何も(本当はすべきだったかもしれないことも)できなくなってしまいます。
もし、誰かのために、自分にできることはないかと考えるなら、
結局は、相手の意思を精一杯汲み取り、できることを、誠心誠意やる以外にないと、思いました。
そしてそのためには、真に人を思う、熱い気持ちが何より大事だと思いました。
自分の中で完結させた動機を持って、人の優先順位を理解し受け入れ、
人の誠意には敬意を払うことを忘れずに、今後も活動していきたいと思っています。


宮城はだいぶ日が短くなり、かなり冷え込んできましたね。
みなさん、体にはお気をつけて。


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東北大学地域復興プロジェクト"HARU"は、
東日本大震災からの復興支援・地域再生を目的として結成されたボランティア団体です。
現在は主に、仮設住宅での
支援活動をおこなっています。
東北大学の公認をいただいており、今後も地域に寄り添った活動を続けていく予定です。