2012年2月25日土曜日

教育支援プロジェクトin岩沼


 こんにちは,海隅です.最近,風も強く,また暖かくなり,春が感じられるようになりましたね.私はこれからつらい花粉症の季節です...

 さて,先日211日に,HARUプロジェクトの一つである教育支援プロジェクトの活動にお邪魔してきました.岩沼での活動はL&Dさんと共同の活動です.

 お昼ごろ東北大に集まった総勢8人は,ジャンボタクシーに乗って岩沼に向かいました.仮設住宅の集会所を借りて,小中学生を呼んで自習したり,遊んだりします.集会所に到着して,テーブルを出したり,座布団をひいたりしていると,小学生の子供達がやって来ました.最初に勉強をして,それから遊びましょう,ということで,しばらくは学校の宿題を黙々と,時折楽しそうな笑い声も上げながら,勉強しました:


 勉強が終わると,いよいよお遊びの時間.机を隅に寄せて,風船でバレーをしたり,男の子たちは外で遊んだり.和室では男子学生対男の子たちで座布団投げが繰り広げられていました.

元気いっぱいの男の子たちに男子学生はタジタジ.座布団の中に埋もれていました(笑)
 教育支援プロジェクト,と聞いて,私はもっと「お勉強をがっつりやる」イメージを持っていたのですが,実際はだいぶ違いました.この岩沼の仮設住宅の場合は,小学生の子供を持つお母さんが,「仮設に移って子供も大人も交流がなくなってしまった」ことや「子供が集まって勉強したり遊んだりする機会がなく,ストレスが溜まっている」ことから,仮設住宅を運営する社会福祉協議会に連絡を取り,そこからHARUに話が来たとのことでした.HARU教育支援プロジェクトの本山さんは「教育支援を必要とする年齢層や状況に応じて楽しく出来れば良いですね」と言っていました.


 HARUは岩沼の他に石巻でも支援を行なっています.そちらは中学生を主な対象として,高校受験や定期試験に向けた勉強を中心に行なっていくそうです.今度はそちらにもお邪魔したいですね.

HARU広報部
海隅

2012年2月22日水曜日

山元町の声

こんにちは、
ブログを見に来ていただき本当にありがとうございます!
HARU
広報部の北澤です。

今日は、2月12日の山元町の仮設住宅へ行ってきたことを話します。
ご縁がありまして、神戸大学のボランティア支援室の藤室先生に誘われて、HARUでは2人の学生が、神戸大学の学生4人と一緒に活動することとなりました。

神戸から吹雪の高速道路の中を運転してきた先生は、すでに、戦いを終え帰還した兵士のようで。遠くから、こんなに応援しに来てくれること、本当に頭が下がる思いでした。

ところで、山元町といえば、HARUが去年の春に毎日バスでお手伝いに行っていた町。
私も、あの頃は一般ボランティアとして参加しておりました。


久しぶりの山元町。
この日は風がとてもとても冷たくて。
道中に見る海岸の風景は、空き地の中に空っぽの家をぽつぽつと抱え。
ガラスのはまらぬ黒々とした窓は今でも何かを訴えているようで。
もうすぐ1年がたちますね。

そんな景色を見ながらたどり着いた懐かしい役場前の駐車場。
私にとってはほとんど半年ぶり。
緊張半分、不安半分。

しかしそんな臆病心はすぐに消えることとなりました。
ボランティアセンターへご挨拶したときの皆さんの笑顔。
集会場で足湯の準備中、東北大学生が来たと、わざわざ会いに来てくれた職員さん。
彼らは笑顔で私たちを迎えてくれました。
『元気だった?』『また来てくれてありがとうね。』

この時の気持ちは、どうしても上手く表現できません。
涙を必死にこらえていました。


さて、この日の活動内容は『まけないぞう作り』と『足湯』のお手伝い。
私達は全て初体験!急いで、足湯マニュアルを読んでばたばた準備しているところに早速お客様が・・・!!
足湯をしている間に、お話をしながら手のマッサージをしていきます。
『やっぱりこうしてみんなが集まるっていいねぇ。』と、楽しそうにお父さん。
『この周りにある木はりんごの木なのよ』とかすれた声でおばぁちゃん。
『うちらは兄弟みたいなもんなんだ』と集まった人を指して自慢げにおじいちゃん。
『うちには大工も電気や配管屋もいるんだ。あと足りないのはオーナーだけだ』と談笑。
慣れない方言に一生懸命、耳を傾けました。

印象的だったのは、別の仮設住宅地かた遊びに来たお母さんが部屋に入ってきた時。
既に中にいた“まけないぞう”を作っていたお母さんと目が会った瞬間。
一瞬の沈黙の後、集会場が歓喜の声でいっぱいになりました。

『あんたここの仮設にいたの!』

住所も電話番号も解らないので遠方の友人にも連絡が取れない、などの話は聞いていましたが、近くに住んでいても、誰がどこにいるのか、分からないこともあるのです。
再会の場を作るお手伝いを出来たことは、私達にとっても大きな喜びでした。

まけないぞうは、一枚のタオルから作られるぞうのおてふきです。



色々なところで販売されているので、良かったら買って下さい^^。
神戸大学の学生さんたちは、おかあさま方から『先生、先生』と大人気でした。
裁縫男子、今後流行るかもしれませんね()

あるお父さんには、折り紙の箱づくりも教えてもらいました。
彼は家でお母さんに鍛えられているらしく、とても手早くパーツを折っていきます。
これは、12月に同じく神戸から来たおばちゃんボランティアさん達に教えてもらったそうで、不思議な人の繋がりを感じることとなりました。


最後の方には子供たちも遊びに来てくれて、童心に戻り真剣に追いかけっこをしました。一日はあっという間に終わり、最後は神戸大学の学生と一日の振り返りが行われました。

ボランティアはよく「継続的」であることが大事だと言われます。
大学が始まり、しばらく被災地から遠のいていた私は、行くまでは本当は怖かったですし、役にたてるのだろうかと、もんもんと悩んでおりました。でも、ただ悩み苦しんでいるだけでは答えは出ないんですよね。
神戸大学の皆さま、今回は声をかけていただいてありがとうございました。


そして、ここまで拙い文章を最後まで読んで下さった皆さん、本当にありがとうございます。
広報部ではHARUで進行中の3つのプロジェクト、さらには自分たちで参加した活動含め、これからも現地の様子を発信していきます。仙台に住む学生として、東北の事をみなさんに伝え続けて行きたいと考えています。
さて、教育支援、菜の花、図書館のプロジェクトに興味のある東北大学生のみなさん、そして現地の声を伝えたいと思っている皆さん、いつでも声かけて下さいね。

これからもHARUをよろしくお願いします。

2012年2月12日日曜日

第2回 ボランティア相談会


HARU広報部の大塚です。

大学も冬休みの入り、長期休みを利用してボランティア活動をする学生も増えるのではないでしょうか。

そんな期待も込めつつ、29日に東北大学で行われた東北大学ボランティア支援室主催の

「第2回 ボランティア相談会」に私たちHARUは参加をしました。


この相談会の目的は、ボランティアに関して興味がある、どのようにボランティアを始めて良いのかわからない、という学生に対し、各ボランティア団体が、学生からの相談に回答したり情報提供をしたりして、ボランティアに参加するきっかけを与えるものです。

ボランティア団体が一方的に活動報告を行うセミナー型ではなく、今回は団体ごとにブースを設けて、学生が興味のある団体に自由に話を聞くことができる相談会形式でした。



今回の参加ボランティア団体は12団体。

いずれも東北大学を中心に活動されている団体やNPOです。

相談者の中にはまだボランティア経験がなく、実際にどのようなボランティアがあるのかを知りたいという人が多数いらっしゃいました。

私たちの話を聞いて「ぜひHARUのプロジェクトに参加したい」といってくださったり、「ゼミや研究室の人たちに広めます」といって資料をたくさん持っていかれたりして、起爆剤になれたことをうれしく思いました。

また、HARUとしてはボランティア団体同士のヨコのつながりもでき、貴重な情報交換を行うことができました。



今後もこのようなボランティア相談会は行われます。

「ボランティア」といっても各団体によって支援内容や活動頻度は異なり、それぞれに特色があります。

ボランティア相談会の良いところは、各色を持った団体を一度に知ることができ、支援内容を比較することができる点だと思います。

「これは自分には難しそうだな。でも、これならできるかも!」がきっとあるはずです。

ぜひ相談会を活用して、自分なりのボランティアの形を探してみては。


大塚 



2012年2月5日日曜日

財団法人学生サポートセンター「学生ボランティア助成事業」に表彰されました


こんにちは,HARU広報部の海隅です.最近は寒い日が続き,工学部の日陰の雪は溶けることを知りません.

さて先日,HARUは財団法人学生サポートセンター(http://www.gakusei-sc.or.jp/)というところから学生ボランティア助成事業に選ばれ,その表彰を受けました.学生サポートセンターは,「学生の生活に関わる各種の支援事業活動を通じて、心や人間性の充実した学生生活の実現を推進し、日本の高等教育の振興に寄与すること」を目的としていて,今回の学生ボランティア助成事業はその一環です.

学生ボランティア助成事業の表彰式は126日に東京で行なわれ,HARUメンバーの本山さんが参加しました.
この一枚には、HARUの発足以降のさまざまな方の活躍に対する評価が込められている気がします。
 表彰式の会場には、東北大学以外からも多くの大学から学生が参加していました。宮城県出身で現在は東京の大学に通っている方から、震災直後からHARUが頑張っているのがすごく頼もしく、また、嬉しかったという話を聞くことができました。
 今回は現在のHARUのメンバーだけでなく、HARUを立ち上げたメンバーやこれまで1度でも活動に参加した東北大学生全員が評価されたものとして、この表彰状を受け取ってきました。

現在,HARUは教育支援プロジェクト,図書館プロジェクト,そして菜の花プロジェクトの3本柱で活動しています.今回この事業に選ばれたことを胸に留めて,これからも誠心誠意活動していきたいと思いました.

HARU広報部
海隅 亜矢


東北大学地域復興プロジェクト"HARU"は、
東日本大震災からの復興支援・地域再生を目的として結成されたボランティア団体です。
現在は主に、仮設住宅での
支援活動をおこなっています。
東北大学の公認をいただいており、今後も地域に寄り添った活動を続けていく予定です。