2013年6月26日水曜日

6月23日 山元町にいきました

こんにちは。HARU今野です。

6月23日(日)に、いちごと足湯のプロジェクトメンバーが山元町にいってきました。
この日、HARUメンバーは5人しか活動できなかったのですが、
ほかに東北大生5人、亘理高校生2人が参加してくれました(*^ω^*)
活動のようすを報告します。



午前中は全員でいちご農家さんのお手伝いをしました。
作業内容は、アイポットへの土入れです。
みんなでおしゃべりをしながら楽しく活動しました。
農園さんのブログもぜひご覧ください!
http://ameblo.jp/hanzawa15nouen/







午後はいちご組と足湯組に分かれて活動をおこないました。
足湯プロジェクトは6月に発足したばかりで、今回の活動は2回目。
前回同様、町民グラウンド仮設の集会所にお邪魔して、足湯とお茶のみをしました。
住民のかたは20名お越しくださいました。ありがとうございます!
みなさんに満足していただけたら幸いです♪♪




次回もよろしくおねがいします。

2013年6月25日火曜日

6月22日 石巻自習室 宿題とかくれんぼ


こんにちは!教育支援プロジェクトの江泉です。
今回初参加をさせていただきました。6月22日の活動報告をさせていただきます。

今回はいつもよりも沢山の小学生に来てもらいました。私たちが着いたときには、既に何人かの子がゲームをして遊んでいました。

私たちがついて、そのままゲームを続けて居る子もいれば、宿題に大学生と一緒に取り組んでいる子、折り紙やお絵描きをしている子などがいました。




宿題が残っていた子もいましたが、本人はなかなかやりたがらず・・・笑
でも、なんとか終わらせたようです。

また、今回は元気な子が多く、隠れんぼやおにごっこなど、汗をかくほどに動き回っていて、大学生はその体力についていけなかったです。

だんだん、みんなが家に帰って行くと、あんなに賑やかだったのが静かになって、さみしくなってしまいました。またみんな来てくれるといいな ♡
次の活動、私がとてもたのしみです!

2013年6月19日水曜日

6月15日 石巻自習室 リベンジとチャレンジ!

こんにちは。HARU教育支援プロジェクトの福田です。

6月15日(土)に石巻仮設住宅集会所にて、活動を行いました。


この日は前回の活動にも来てくれた小学生の兄妹が来てくれました!
前回の活動と言えば、将棋が途中で終わってしまって…
ということで!
今回は最後まで対局できましたね(*^^*)
見事、小学生の勝利でした~!





宿題も頑張りましたね!




大学生と問題を出し合っています。
勉強にも、工作にも、積極的に取り組む子どもたちの姿から成長を感じました。

次回も楽しく活動したいですね。

2013年6月7日金曜日

【連載コラム】井上×小野寺対談 最終回「ボランティアに必要とされること」


⑤これからのボランティアに必要とされること

小野寺:「復興の踊り場」の段階では、ニーズが見つけにくいと言われており、被災地で動いているNPOの方でさえも分からないという話があるが、どう考えるか?これからのボランティアの活動は、肉体労働のようなものでなくなってくるか?

井上:これについては皆さんに聞きたいぐらい、今ボランティアで活動している皆の悩み。これはよく新入生に質問されるが、ニーズを今探っている段階だから、これから足湯プロジェクトをやろうとしている。一概に難しくて、ニーズは一人ひとり違う。「東北におけるニーズとは?」などと関東や関西の人によく聞かれるが、そんな大きすぎて分からない。半澤農園には半澤農園のニーズがあるし、仮設のおばあちゃんにはおばあちゃんのニーズがあるから、今までと違ってよりきめ細やかな対応が必要となってくる。震災直後は皆がご飯を食べたいとか、住む場所が欲しいとかのニーズだったけど、それが変わってきつつある。

 

・ボランティアの限界と、ボランティアにしかできない事

小野寺:今後のHARUの活動は、個々の人から依頼されて、それを学生に周知し、集めてボランティアをしていくという形になるのか?

井上:今は農園の方がこれをやってほしいと言ってくれるので、それをお手伝いしている状況。僕は震災ボランティアの基礎ゼミのアシスタントをしているが、そこで話したのはボランティアはやりたい側が居たとしても、スタートは支援を受ける側であって、柔軟に活動していくのが良いと思う。あとは解決策がまだ分からないことであるが、サロン活動などのボランティアが支援する場所に来れない人をいかにして助けていくかということがあり、今後の課題である。来れない人は絶対にいるし、集会所に来るひとは仮設のほんとに一部。引きこもってしまっている人のほうがずっと危ないが、そこの支援はもはや学生では出来ない。ボランティアの領域ではないし、専門の人がやることなのではないか。ボランティアの限界点はあるが、反対に行政や専門の人じゃないからできることがボランティアにはあって、公共政策では出来ないような個人的な支援が可能になる。

やはり一人ひとりが関係性を持つこと。「あそこの仮設のおばあちゃんに遊びに行って」とか、「あそこの農家さん」とか、「どこの誰」という認識を持つこと。よくボランティアの人は「被災地」という呼びをするが、「山元町」の農園や仮設住宅に行っているわけだし、「被災者」という人はほんとはいなくて、個々の名前がある。最初はだれのためにやっているのか分からないボランティアだったが、今は一緒にお茶を飲んだりして、分かっている状況。そのような関係性を皆が持てたら良い。

小野寺:ボランティアの中にも、個々の関係になると合う人と合わない人が出てくると思う。またボランティアをするにあたって不適格な人がいた場合、どうするか?

井上:見極める必要がある。全員にいわゆるボランティア活動が必要かといったらそれは

疑問、例えば半澤農園の隣の農家さんは、あんまりボランティアを入れたくない人で、素人にいちごを触らせたくないから、入れないという考え方。ボランティアといえばさぞ自分が良いことをやっているような感覚に陥るが、その感覚を捨て去らないといけないと考えている。だから外に出てこない人にボランティアをするのは押し付けにならないかという不安がある。出てこない人に支援が必要だという声もあるが、出てこないひとにはその人なりの考えがあり、堂々巡りの話になってしまう。公営住宅になったら空間が切り離されるから、この2年間で気づきあげてきた人とのつながりやコミュニティがなくなり孤独になった時のつらさというのが露骨に出てくるのではないか。阪神淡路の震災の時も、公営住宅になってから自殺者が増えたし、ただハコに入れればいいのではなくて、もっと考えてやらなくてはならないし、それは行政の仕事。これからのボランティアに携わる人に、一緒になって考えてほしい。

2013年6月4日火曜日

【連載コラム】井上×小野寺対談 「ボランティア活動を通して得たもの」


④ボランティア活動を通して得たもの

井上:団体、プロジェクトのリーダーとしては、受け入れ先の農園にばかり負担が行かないように調整した。かつメンバーにも負担がないように配慮した。

小野寺:調整というのは具体的にいうと?

井上:「この日何人くらい農園に行けるんだけれども、活動はどうしますか」などのやり取りを、押し売りにならないようにした。時には「この日は出荷で忙しいから来なくていい」と言われる日もあったし、お互いにちゃんと調整するというのはとても大事なこと。今はその機能をLINEに移してやっている。僕一人でボランティアをやるのに比べて、複数でボランティアをやるのでは気を使うし、お互いに不利益にならないようにした。

2013年6月3日月曜日

【連載コラム】井上×小野寺対談 「学生がボランティアに参加することの意義」


 

③学生がボランティアに参加することの意義

・学生と社会の関わり、学習との相乗効果

井上:大学生が社会と関わる場所が普通の大学生だといかに無いか、というのがある。おそらく学生は社会で貢献するために勉強しているにもかかわらず、キャンパスという閉ざされた空間にいる気がする。この問題点に僕は震災が起きるまで気づけなくて、震災後に外に出るようになって、(震災に限らなくても)学習との相乗効果が得られることがボランティアに参加することの意義ではないかと思った。復興の促進はそれはそれとして、いかに勉強が役立たずかということがすごく大きい。会社がだめになった時など、それを強く感じた。理論上は教科書を読んで分かっているつもりでも、そこで生きている人の感情もあるし、、、

小野寺:現実では上手くいかないことが多々あると?

井上:そう。どんな形であれ、自分の学問に関わってくるし、ボランティアの活動は結びつけやすい。なんでもいいから外に出てみるといいのでは。なかなかこういう観点から震災ボランティアを見る人は少ない。

小野寺:「こういう観点」というのは?

井上:復興ボランティアとか、東北の学生だから行くべきだとか、そういう「べき論」に収束しがち。

小野寺:震災が起きる前はボランティアに参加する学生は多いとはいえず、自分自身がそうだった。震災が起きると「ボランティアに行きましょう」という風潮になっていることに少し疑問を感じ、そこでなぜそもそもボランティアに行くことが良いことなのかが分からなくなってきた。

井上:ボランティアに行くことのメリットは、いかに自分がだめな人間かというのが分かること。例えば心理学を学んでいる学生が、仮設住宅の心のケアのボランティアに行ってみてください。いかに心理学が役立たずか分かり、自分が悩んで学校に帰ってくる。そしてもう一回勉強しようと思う。このようなサイクルになっていけばいいのではないか。端的に言うと、学校の勉強だけで満足するのは危ないということで、井の中の蛙状態でこのまま社会に出るのは本当に怖い。

 

・世代の離れた人と出会うきっかけ

井上:仮設住宅や農家に行くと、全く違う年代の人がいる。そこで新たな学びがあると思っていて、これからより高齢社会が進んで、一人ひとりが介護に関わらなければならない時代が来ると予想している。その時に、核家族化のなかでおじいちゃん・おばあちゃんとの関わり方がわからないというのは大変なことじゃないかと思っている。僕は3世代で育ったから抵抗はないが、おじいちゃん・おばあちゃんとの接し方なんてのは、特に東北大に来るような学生は学校で教えてくれない。ボランティアはそれを体験するきっかけになる場所でもある。各被災地はものすごい高齢化で、山元町は30%強が65歳以上。
東北大学地域復興プロジェクト"HARU"は、
東日本大震災からの復興支援・地域再生を目的として結成されたボランティア団体です。
現在は主に、仮設住宅での
支援活動をおこなっています。
東北大学の公認をいただいており、今後も地域に寄り添った活動を続けていく予定です。