11月6日(日)にマチノワWEEK@仙台市市民活動サポートセンターにて、「東北大学学生ボランティア復興支援活動報告会~マチノワWEEK報告~」というタイトルで、スタッフの西塚がHARUの活動紹介と熊本地震支援活動の報告をさせていただきました。
熊本地震の発災以降、東北大学は積極的に学生を派遣し、主に熊本大学のボランティア団体と連携を図りながら支援活動を続けています。東北大学東日本大震災学生ボランティア支援室SCRUMのメンバーが中心となり、HARUのスタッフもこの派遣に参加してきました。マチノワWEEKでは派遣活動全体を概観し、今後の支援のあり方に関して参加者の皆さんと共有しました。
熊本地震支援活動の各派遣の活動報告内容や資料等については以下のサイトをご覧ください。
●東北大学HP「熊本地震被災地支援ボランティア活動報告」(2016.5.24.リリース)
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2016/05/news20160524-01.html
●これまでの派遣活動の報告(IRIDesでの発表資料、活動写真あり)
https://scrum-tohoku-univ.jimdo.com/活動記録/熊本地震支援/
●東北大学災害科学国際研究所(IRIDes)で行われた活動報告会の様子
(第1次派遣活動報告)http://irides.tohoku.ac.jp/irides-news/20160530/931
(第2次派遣活動報告)http://irides.tohoku.ac.jp/irides-news/20160714/1257
HARUの活動紹介では、表面的な活動内容の報告よりも、組織に焦点を当てた発表を行いました。下図は発表資料の一部とその発表内容です。
東日本大震災以降、HARUのスタッフはこれまでどのようなボランティアの視点をもって活動を行い、これからどのような姿勢で活動するべきなのでしょうか。まずは、最低限持つべき価値観をチーム内に共通理解として広める必要があります。私たちは「絶えず対話を通してニーズを把握(アセス)し、活動に落とし込み、振り返り、次の活動につなげる」というサイクルを短期間のうちに円滑に遂行し、長期的な活動になるように目指さなくてはなりません。これは、熊本地震支援活動においても同様のプロセスを踏むことになると思います。
ひとつひとつ丁寧に実施された活動は、次のような因果関係でつながるフィードバックループを描きます。下図はスタッフのモチベーションを起点にした場合のモデルの一例です。事実(被災者の声)だけではなく、スタッフひとりひとりの気づきをもとに活動したり、改善をしたりします。スタッフのモチベーションは、活動内容だけではなく、メンバーとの人間関係や被災された方との信頼関係、活動成果とも関わりをもっています。
震災ボランティアの活動は被災された方との双方向な関係の中で成立しています。活動の根底にあるものにも目を向けないと、いずれ活動(コンテンツ)は形骸化し、一方向的になります。活動の目的も見失い、何のために活動をしているか分からなくなります。
そして今、6年目の震災ボランティア団体は大きな壁に当たっています。
(河北新報 http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201612/20161204_73005.html)
大事にしたいことは、被災された方とともにスタッフにも配慮した団体を形成すること。
大事にしたいことは、スタッフひとりひとりが活動の意義や目的をはっきりと持ち、活動成果も残せるシステムを構築すること。
マチノワWEEK当日は充実したアドバイスやご意見をいただくことができました。
仙台市市民活動サポートセンターのブログにも載っていますので、ご覧ください。
(サポセンブログ@仙台2016.11.13 http://blog.canpan.info/fukkou/daily/201611/13)
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
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